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CRO/製薬業界の採用が難しい4つの理由と、採用や離職に困らないためにすべきこと

こんにちは、「青春」と「愛」を軸に、採用マーケティング支援を行なっているHeaRです。

世の中には約30,000種類もの病気が存在しますが、未だ治療方法も医薬品も見つかっていないアンメット・メディカル・ニーズと呼ばれている分野が数多く残されています。
医薬品は、まだまだ万能の存在ではありません。製薬は大きな可能性を持ち、進化し続けている発展途上の業界。病気を治したいと願う多くの患者さんが、今も新薬の登場を待ち望んでおり、今後もニーズは広がります。

CROとは、Contract Research Organizationの略で、
日本語では「開発業務受託機関」と呼び、製薬会社から医薬品開発における臨床試験や製造販売後調査の業務を受託している企業のことを指します。
かつての製薬メーカーとCROの間には発注側と受注側という明らかな上下関係があり、製薬メーカーの立場が上といったイメージが強くありました。しかし、今はCROの立ち位置が変わってきています。CROは、単に製薬メーカーから受託して仕事をするだけではなく、開発している薬の申請を早く通すためのコンサルティング的役割も兼ね始め、存在感が増しているのです。いわば、新薬を開発するためのパートナーとして同等の存在になっています。

そんなCRO/製薬業界の規模は年々上昇傾向にあり、最近では新型コロナウイルスの影響もあり、その需要はどんどん高まっています。

それにも関わらず、CRO/製薬業界の採用難は以前から起きています。

そこで今回は製薬業界の採用が難しい理由と、今後すべきことをお伝えします。


製薬/CRO業界の採用が難しい理由

1.専門的な知識や経験が必要で人材が希少

アメリカでは大学の研究者、医師、投資家など医療のイノベーションのエコシステムを支える専門家人材が自らベンチャー企業に飛び込むケースが多くあります。背景には、 労働市場における人材流動性の高さに加えて、イノベーションに対する社会のリスペクトや失敗しても再チャレンジを賞賛する価値観があるとされています。
一方で、日本では優秀な人材は大企業、官公庁および大学に偏在しており、わざわざリスクを取ってベンチャーや一般企業に飛び込む人材は極めて限られているのです。
そして、CRO業界といえば、CRA(Clinical Research Associate)といわれる臨床開発モニターの存在が大きな役目を果たしています。臨床試験の実施に際して医療機関との橋渡し役となるCRAには、薬剤師や看護師、臨床検査技師、獣医師など医療資格を持っている方や、生物・バイオ系の理系学部の出身者が多数活躍しています。
医学薬学知識のほかに、被験者の身体的/心理的安全とデータの信頼性を担保する高い倫理観が必要です。CRAのほかに、症例データの管理を行うデータマネジメント、医薬品の安全情報の収集や解析を行う「安全性情報監視(ファーマコヴィジランス)」、治験データを解析する統計解析といった職種があります。膨大な臨床データを扱うため、事務的作業や単純なチェック作業も多く、そういった仕事では必ずしも医学薬学の高い専門知識は必要ではないとされるものの、このようなハイレベルの仕事をこなさなければならないので、離職もあったり、そもそも人材が希少なのです。

2.専門的な知識が必要な業界の悩み「選考の途中で辞退されてしまう」

経験が重要視される医療・研究開発の世界では、中途採用の人材不足が常に発生しています。中でも「候補者に選考の途中で辞退されてしまう」と悩む企業は、とても多いのです。
経験者・専門職の分野を採用する場合、現場の人が面接することが多く、研究職の部長など、人事ではない方が担当することもしばしばあります。そうなると、どうしても面接日程の調整に時間がかかる、あるいは面接回数が増えてしまうなど、選考スパンが長くなる傾向があります。そうすると、リードタイムが長くなると同時に候補者の意欲は低下し、採用が難しくなっていきます。


3.スピーディーな仕事とは程遠いなど、業界イメージによる採用難

新薬が世に出るまでには、多くの科学的な実験や検証を経て有効性と安全性が確認されています。研究所で新薬の候補物質を探し、非臨床試験で主に動物を使って安全性と有効性が確認された候補物質だけが、研究室を出て少数の患者さんに投与され、3段階にわたって慎重に効果と安全性が確認されます。このヒトへの投与の段階を臨床試験と言います。
この一連の新薬の研究開発には10年以上の期間が必要で、成功確率は年々低下しています。

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日本製薬工業協会調べによると、約10年前の成功確率は1/1.3万だったのに対し、現在では1/2.5万となり、難易度が上昇しているのがわかります。
また、大手製薬会社1社当たりの研究開発費は2004年、621億円に対し、2017年で1,414億円。新薬の開発へのコストがかさみ、人件費も削減しなければ存続が難しい企業も出てきたのです。
これらのことから、長年コツコツと一つの新薬を開発するための莫大な労力とコストを考えたとき、この業界に魅力を感じる人が少なくなりつつあるのと、成功体験を積み辛くやりがいを失いがちな職業であることから、人手不足に繋がってるとされています。臨床開発モニターの有効求人倍率

4.CROの激務。変わらないビジネスモデル

CROのビジネスモデルとして、製薬企業と治験ごとに契約を結び、一定量の仕事を請け負います。
そのため、CROがビジネスを拡大、売上と利益を確保するにはたくさんの治験を受注し、報酬をもらう必要があります。
限られた人数で「たくさん業務をこなす=利益増大」となります。
一方製薬メーカーは業務量ではなく、「たくさん売れるいい製品をつくる」ことが利益を増大させることにつながります。
同じ治験に関わる業務を行っていながら、CROと製薬メーカーは全く異なるビジネスモデルになっています。

そのため、数をたくさんこなさないといけないというミッションからCROは多忙故離職も多いのです。


日本のCRO業界はこれからも拡大していく

医薬品を販売している製薬会社は、現在も研究開発に多大な投資を行い、新薬の開発に大きな力を注いでいます。世の中には約30,000種類もの病気が存在しますが、未だ治療方法も医薬品も見つかっていないアンメット・メディカル・ニーズ(いまだに有効な治療方法が見つかっていない病気に対する、新しい治療薬や治療法への患者さん、医師からの強い要望のこと)と呼ばれている分野が数多く残されています。医薬品は、まだまだ万能の存在ではありません。製薬は大きな可能性を持ち、進化し続けている発展途上の業界。病気を治したいと願う多くの患者さんが、今も新薬の登場を待ち望んでおり、今後もニーズは広がります。
しかしその一方で、製薬業界を取り巻く環境変化は厳しさを増しています。医薬品の開発成功率が年々低下する中、世界規模での開発競争が激化。資金力を留保するためにも臨床開発や人件費を圧縮せざるを得ない状況に拍車が掛かってきています。
そのため、「どうすれば低コストで質の高い臨床試験を実現できるか?」「スピーディーに新薬を開発するための最短ルートは何か」「そのためにはどのようなプロトコル(治験実施計画書)で実施すべきか?」など、CRO及び製薬会社は常に多くの課題があるのです。日本のCROマーケットは臨床開発費の約20%ですが、すでにアメリカでは50%を超えていると言われています。CROマーケットは拡大を続けており、日本でも将来は40%を超えるといわれています。CROは製薬会社と強い結びつきの元、展開していくので業界規模や成長率も大幅に伸びると予想され、より一層人材の確保が求められています。

採用や離職に困らないために今すぐすべきこと

1.候補者の見極めやカルチャーフィットを徹底

現職のCRAの方で、就職先が決まらないということはほぼあり得ません。そして候補者側も、「同業への転職であればどこかには決まるだろう」と安易に考えている人も多くいます。そのためかなんとなく転職してしまう人も圧倒的に多い業界。目指すキャリアや転職に求めることなどを深く検討せずに流れで転職してしまう候補者も多いので、入社後のギャップや早期離職が生じやすくなります。そのため企業の魅力や課題を一から整理して、全て情報をオープンにした上でお互いが納得のいく採用を行わなければなりません。

2.EX(従業員)向上

この業界の転職時の希望の特徴として、待遇や働きやすさといった理由もありますが、
「オンコロジー領域の経験を積みたい」
「海外展開も視野に入れて仕事がしたい」
「マネジメント経験が積みたい」
という理由も多くみられます。

そんな候補者の意欲があるにも関わらず、入社してみたら、全然違ったとギャップを感じ離職する可能性は否めません。
そのため、EXを向上していかなければなりません。活躍までを見据えてどのような機会提供ができるのかといった、EXを意識したエンプロイージャーニーマップの設計も大事になります。

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日々のストレスフルな現場の中で働く従業員への施策は様々あるので、まずは、このように可視化していきましょう!

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3.採用マーケティング/ブランディングの強化

採用が上手くいかなかったり、ミスマッチが起きてしまう原因はペルソナ設定や、チャネルの選定のミスがあります。そのためには、マーケティング思考に基づいた採用や、採用ブランディングが欠かせません。
採用において自社を「ブランド化」することで、数多くいる求職者に対して自社に「入社したい!」「この会社好き!」と思ってもらえるようになるので、エンゲージメントが高い状態での入社が可能となります。企業の理念やビジョン、社風や入社するメリットなどを発信し、「あの企業は◯◯な魅力がある」というブランドを築いていく活動が必要です。
また、ブランディングと同時並行で欠かせないのが、CX(Candidate Experience=候補者体験)。企業が発信するメッセージと候補者とのタッチポイント一つひとつに一貫性を持たせることで、企業としてのブランディングや「この会社って◯◯だな」と印象付けることができ、採用に至らなかった方でも自社のファンにすることが可能となります。

また、採用ブランディングに興味のある方はこちらのnoteもご覧ください。

さいごに

製薬は大きな可能性を持ち、進化し続けている発展途上の業界。

病気を治したいと願う多くの患者さんが、今も新薬の登場を待ち望んでおり、今後もニーズは広がる中で、採用も確実に行なっていかなければなりません。

そのためにできることはたくさんあるので、採用やEXにも強化していきましょう!


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今日も青春!
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我々HeaR inc.は"青春"という言葉を大事にしています。 青春の大人を増やすために、リモートワーク導入支援や企業の採用力(CX)やEXの向上支援を行なっています。 「仕事って楽しいよね」「仕事は青春だ!」という価値観の仲間しかいません。さあ、一緒に青春しませんか?
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